2013年1月アーカイブ

2013年1月31日

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最近はもうどうやったらディスプレースメントうまくできるのかばかり考えて実験実験の日々で、今日もZBrushとの連携を試すつもりだったのがちょっと面白いことを閃いてしまったのでそれをやってみました。
まあ画像で見た通りのものなんですが、きちんとモデリングしたディテールを1枚の四角ポリゴンに焼いてディスプレースメント画像を作ってしまえば、あとはそれを貼り付けるだけで複雑なパーツが簡単に大量複製できるじゃないかというもので、この丸いディテールひとつがそれぞれポリゴン1枚で再現されています。綺麗にできたので驚いてます。
ちょうどZBrushでアルファのついたブラシを使う感じですが、そういえばZBrushで作ったアルファがそのまま使えるような気がするのでそれも試してみなければ。今日なにをやるつもりだったんだっけ...

2013年1月29日

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『しすとも』単行本発売!
いろいろな条件が重なってわけのわからない漫画が誕生してしまいましたが面白いです!
深く考えずにさらっと読んでください。

2013年1月27日

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今まで何度も何度もわかったついにわかった今までわかったと思いながら間違ってたけど今度こそ完全にわかったと思いながらやっぱりわかってなかったディスプレースメントマップですが、ついにわかったよ...

エッジと曲面が混在したメッシュにディスプレースメントマップを乗せる方法がどうしてもわからなくて、エッジにウエイトをつけたらそこが切れてしまうしエッジ無しでベイクしてもガタガタなマップにしかならないしで、もうこれは不可能なんだということで諦めかけていたんですが、いろいろ試しているうちに突然すごい綺麗なマップが出来てきて、あれ?今までと何も変えてないのに...といじった箇所を点検していたらわかった。ディスプレースメントマップにベイクする時点でのメッシュのサブディビジョンレベルがマップのクオリティに影響していたのね。なんかやたらベイクに時間かかると思った。
そんなわけで偶然からやっと理解しました。ディスプレースメントを焼くときはサブディビジョンレベルを上げる!これ!

2013年1月23日

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最近、modoのマニュアルに書いてあることが突然理解できるようになって、というかいつの間にかなっていたことに気付いて、仕事の合間に全部読んでるとこなんですが、理解できると本当に面白いです。
以前は漫画に使うだけだからモデリングとレンダリングくらいしか使わないだろうと思っていたんですが、読んでいると全ての機能が漫画に使えるというかむしろ必須に思えてきます。最も縁がないと思われていたアニメーション機能ですら役に立つ。画像は『性食鬼』3巻中盤から出てくる体育用具室のボールを入れるカゴに物理演算でボールを流し込んだものです。前はひとつひとつ自然に見えるように並べていたんですが、とりあえず大量のボールを空中に浮かべて再生ボタンを押すだけで、物理法則に従ってカゴの中に落下して収まってくれます。
ついでにボールもちゃんとバレーボールっぽくしました。本当はバスケットボールのつもりだったんですが、バレーボールの方が簡単だったので。
ただこの体育用具室、あと数ページしか出てこないんですが...

2013年1月19日

『性食鬼』3巻、発売中です!

昨日が発売日ということで、恒例というか、近所の書店を回ってチェックしてみたんですが、駅前のあのレンタルビデオもやってる大型書店で、3巻にして初めて、入り口入ったところのすぐ前の、まさに「これが売れています!」というところのいい位置に置いていただいていて、この店では毎回単行本が出るたびに一応チェックしに行くものの1冊も無くてチクショーいつか見てろよと肩を震わせていたんですがやりましたよ。
今回の特典イラストカードは4種類、とらのあなさん、まんが王さん、書泉さん、がんこ堂さんです。
お得感を削がないように画像は出しませんが、なんかえらい力が入ったイラストがついてますので、ワンランク上の性食鬼を味わいたい方は是非!

2013年1月15日

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『ヤングチャンピオン烈』発売日です。
この絵でなんというか、自分の中で塗りの手法がひとつ確立したなという手応えがあったんですが、同じ手法で単行本特典用のイラストカードとかをがんがん描いていると、いきなり飽きてしまってもう「作業」になってしまう感じがあって、とにかく急いでいるという時以外はやらないでおこうという気持ちになってます。難しいですね。

2013年1月14日

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このように、曲線と直線が繋がって入り組んだ形をmodoのサブディビジョンサーフェスでモデリングするのはなかなか骨の折れる作業なのですが、今日はこれをなんとか経験と勘に一切頼らずに作れないものかとあれこれ考えてみました。

まずこのメッシュを「円形の階段」と「出っ張り部分」の2つに分けて考え、2つのメッシュを単純にめり込ませた状態にします。ここでブーリアンという方法もあるんですが、ブーリアンは後の整形作業が面倒な上に、この例のように2つのメッシュの上面が完全に同一平面に重なっている場合に文句を言ってきてマトモに仕事をしてくれません。そもそもサブディビジョンがかかった状態でブーリアンできない。
そこでこの2つの部品をサブディビジョンをかけた状態で同一レイヤーにまとめまして、それを「複製」で同じアイテムを同じ位置に作ります。複製元レイヤーをA、複製をBとします。
そしてBレイヤーのほうはサブディビジョンを解除してから、2つのメッシュが交わっている部分のポリゴンだけを削除してしまいます。
あとは601から加わった強力なトポロジーペンを使って、背景のAレイヤーを元にBレイヤーの欠けた連結部分を復元します。
要するに全部リトポロジーするのは面倒だから一番大変なとこだけをやってみようというだけのことなんですが、トポロジーペンでは2つのパーツが交わった頂点が存在しない点にもきちんとスナップしてくれるのが感動です。正確に言うとスナップしてるわけではないですが。

ただ、サブディビジョンなしで作業するため、これで削除部分を補完してからサブディビジョンをかけると若干頂点が動いてしまいます。これは気になるならまたAレイヤーに合わせて移動させるといいです。あと階段部分を正確な円弧に保つためには、円柱の「サイド」の数をそれなりに増やす必要があります。上の例だと32角形かな?

この「交差部分だけリトポロジー」という方法を使えば、どんな複雑な形の組み合わせでもそこそこ楽にモデリングできると思います。

2013年1月11日

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『性食鬼』3巻、間もなく発売です!

実はもう実物が届いていて一足先に楽しんでいるわけですが、そういえばひとつ重要なことをいい忘れてました。
この3巻、もともと9話ぶん収録ということでそれに合わせて最後の話でちゃんと盛り上がって続くとなるように計画して描いていたんですが、もう9話ぶん修正してチェックもしてあとは刷るだけの状態で、担当が「実は8話しか入らないッス」とか言い出しまして、まあ入らないっていうかそれだと同じ値段にできないってことだと思いますが、そんなわけで当初の予定より1話少ない感じでお送りします!すまん。

確かによく考えてみれば1話24ページで9かけると216ってもうこの時点で200ページオーバー。なぜこれで9話入る前提で考えてたのか今思えばすごく謎なんですよね。2巻の時は途中まで20ページの連載だったから9話入っただけで。つまり1話少ないと言ってもどこぞの詐欺くさい単行本のように少ないページ数を厚い紙で誤魔化すような非道はやってませんので安心してお買い求めください!もうホントあれだけはね、裏切りだと思いますよ。しかも620円もするじゃねえか!どことは言いませんがね!ダメだぞ!

そして良い知らせとして4巻はじゃあ8ヶ月後に出るんじゃんということも言えるのでまあいいかと。
というわけで3巻をよろしくお願いします!

2013年1月 4日

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あけましておめでとうございます。
年末年始何それで『しすとも』の単行本作業をやってきて今日がいわゆる締切だったんですが、やはり時間が足りなくてやりたかったことの半分もできず、というか最悪なことに3Dモデルを作り込んだのにレンダリング時間が足りずに時間切れを迎えてしまうという残念な結果に終わっていて、これは完全にペース配分のミスであり無念で仕方ないんですが、キャラの絵の修正などは先にやったので売り物ってレベルじゃねーぞ状態は脱しているのでこれはこれでいいかあ。

特に最も力を入れて完成させた国会議事堂外観がほとんど使えなかったことが悔しい。これは力を入れすぎて細かく作りすぎたために大きな絵のレンダリングで謎の出力エラーが起きまくり(上はそのときの画像)、計算時間も異常にかかるので1話の見開きで議事堂が初登場するシーンも雑誌掲載時のまま。議事堂が乗っている岩に使ったディスプレースメントマップが原因だとわかった時にはもう諦めるしかない時間になっていました。

内装も椅子や壁にゴシック調のテクスチャーを貼ったんですがそれが使えたのは一部だけ。モデリングは終わっていただけに本当に悔しい。10話分の背景量を甘く見ていました...
絵的にはそんな感じですが、話は雑誌の最終話でページが足りなすぎて駆け足だったのを最後にページを増やしてちゃんと終わらせてたりセリフも納得いくまで考えなおしたりで悔いのないものになってます。つまり描いた奴はなんかウダウダ言ってるけど何が悪いの?という良い本です。買いましょう。

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稲光伸二の単行本