« 前の記事へ | ホーム | 次の記事へ »

2010年9月25日

ここが未来か


2話の男子トイレ内の背景は全て3DCGをトレースしています。
「何をヒマなことを...」と思われるかもしれませんが、今回のようにずっと同じ場所で話が展開する場合、この方が速いです。なぜなら単純に下書きをしなくていいこと、そして一部CGをそのまま使える(上の例では床のタイル)ということで、背景にかかる時間を半分以下にすることができます。
この「半分以下」というところにもちろんモデリングの時間は入れてませんが、単に下書きの代わりとして使う場合ここまで作り込む必要はないわけで、単純な立方体を組み合わせただけのビルでも、下書きをしないで正確なパースの背景を描けるということで充分コストに見合う働きをしてくれるわけです。
本当は線にするところまでPCが勝手にやってくれれば理想ですが、今のトゥーンレンダリングのレベルでは漫画では使い物になりません。というか漫画で使えるレベルのトゥーンレンダリングは実現しないような気がします。需要がないから。とはいえ一昔前では想像もつかなかったコミックスタジオなんてものがPhotoshopより遥かに安く買える時代が来てるわけで、未来にちょっと期待しないわけでもないです。

コメントする

稲光伸二の単行本