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2011年8月10日

昨日はちょっと嬉しいことがふたつあったんですよ。どちらも電話で知らされたことなんですが。


ひとつは『出るトコ出ましょ!』の時代にアシスタントをしてくれていた小熊陽平君がヤングチャンピオン本誌で短期連載をすることになったこと。っていうかもう今週出たやつに1話が載ってるんですけど。あの『バトル・ロワイアル』のスピンオフ企画なんですが、頑張っていい絵を描いてるじゃないですか。


彼が俺のとこでアシスタントをしてたのは21とかそのくらいのときで、その頃から俺は一番最初にデビューするのはこいつだろうなと思ってたんですが、勿体ないことに何年か漫画から離れていた時期があったんですね。若さゆえ。
今回は単行本が出るのは確実だし、もう脇目もふらず漫画にうちこんでほしいですね。いやめでたい。ちなみに彼が再び漫画をやることになってスピリッツの担当になったのが俺の担当と同じ編集さんで、いまヤングチャンピオンでの担当も性食鬼の担当と同じ人という、よくわからない縁もあります。


そしてもうひとつの嬉しいことは『性食鬼』の増刷が決まったことです。やったね。今回の本は今までと何か違うなというのは感じてます。みんな意外とストーリーをちゃんと読んで評価してくれているようで、真剣にバカをやっているのが伝わっているということで、今後もより面白くなっていくのでご期待ください。


とにかくアレですよ。烈に描くことが決まって一番最初に思ったのが、ヒット作を描いた作家が連載が終わった時期とかにマイナーな雑誌で読み切りを描いたりするときに、あからさまに手を抜いた感じのものを描いてしまうよくあるアレ!あんな風なものだけは絶対に描かないと。1話が載った時の目次のコメントに「本気で描きました」って書いたんだけど、もうスピリッツでやってるときより気合入れたからね。それもちゃんと伝わってるということなんでしょうけど。


というわけで、これでAmazonの慢性的品切れ状態も近く解消されるということで、まだ買ってない人ももう買っちゃった人も、どんどん注文してまた増刷しちゃいましょう。うん。

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稲光伸二の単行本