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2013年1月14日

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このように、曲線と直線が繋がって入り組んだ形をmodoのサブディビジョンサーフェスでモデリングするのはなかなか骨の折れる作業なのですが、今日はこれをなんとか経験と勘に一切頼らずに作れないものかとあれこれ考えてみました。

まずこのメッシュを「円形の階段」と「出っ張り部分」の2つに分けて考え、2つのメッシュを単純にめり込ませた状態にします。ここでブーリアンという方法もあるんですが、ブーリアンは後の整形作業が面倒な上に、この例のように2つのメッシュの上面が完全に同一平面に重なっている場合に文句を言ってきてマトモに仕事をしてくれません。そもそもサブディビジョンがかかった状態でブーリアンできない。
そこでこの2つの部品をサブディビジョンをかけた状態で同一レイヤーにまとめまして、それを「複製」で同じアイテムを同じ位置に作ります。複製元レイヤーをA、複製をBとします。
そしてBレイヤーのほうはサブディビジョンを解除してから、2つのメッシュが交わっている部分のポリゴンだけを削除してしまいます。
あとは601から加わった強力なトポロジーペンを使って、背景のAレイヤーを元にBレイヤーの欠けた連結部分を復元します。
要するに全部リトポロジーするのは面倒だから一番大変なとこだけをやってみようというだけのことなんですが、トポロジーペンでは2つのパーツが交わった頂点が存在しない点にもきちんとスナップしてくれるのが感動です。正確に言うとスナップしてるわけではないですが。

ただ、サブディビジョンなしで作業するため、これで削除部分を補完してからサブディビジョンをかけると若干頂点が動いてしまいます。これは気になるならまたAレイヤーに合わせて移動させるといいです。あと階段部分を正確な円弧に保つためには、円柱の「サイド」の数をそれなりに増やす必要があります。上の例だと32角形かな?

この「交差部分だけリトポロジー」という方法を使えば、どんな複雑な形の組み合わせでもそこそこ楽にモデリングできると思います。

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