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2013年4月 5日

漫画家のための超実践的MODO講座 (1)

130405_01.jpg

いきなり始まりましたMODO講座ですが、基本的な機能の説明は他の方に譲るとして、ここでは漫画に使うということに特化したガチお役立ちな情報を気が向いた時に書いていきたいと思います。
1回目は誰もが直面するネタで、狭いシーンのレンダリングについてです。
上の図のように、トイレから出てきた人を正面から描きたいことがありますよね。しかし全身ちゃんと収まるようにカメラを動かしていくとカメラはすぐ部屋の外へ。
130405_02.jpg
こんなことになってしまいました。ポリゴンの裏面は描写されないので壁は透過してますが、手前に小便器の裏が見えてしまってますね。さあどうする。
「外から部屋の中を写すなんてあり得ない!」あくまでリアリティにこだわりたいアナタはカメラの画角を広げて無理矢理カメラを部屋の中に入れようとするかもしれません。しかしそれをやるとやはりリアルにカメラは急激な遠近感をつけて違和感のある画像に。
「邪魔なものは消せばいいじゃん!」合理的かつ短絡的なアナタは手前に見えているいらないものを非表示にしてしまうでしょうか。まあアリですが、その消したものの反射や影がなくなって微妙に画像が変化してしまいます。手前に照明があったとしたらどうでしょう。
そこで出てくるのがクリッピングプレーンです!(画像は英語版です)
130405_03.jpg
カメラエフェクトのタブの中にあるこの設定項目を有効にして距離を設定すると...
130405_04.jpg
このように!カメラの正面、設定した距離のところに四角い枠が現れ、そこから手前にあるものはレンダリングされなくなるのです!
130405_05.jpg
ハイこんな感じで、煩わしい修正なしで望んだままの画像が得られましたね。それではまた!

コメント(2)

「クリッピング=カットモデル用」としか認識していなかった私にとっては今回の記事はちょっと目から鱗ものでした。
私も一応漫画家という職業で、しかもmodoは103の頃から所有しているのですが、コミスタの3DLTで使うことを前提にしていたのでmodoの機能はほとんど使いこなせないままでした。
稲光先生の影響で「modoでレンダリングした画を使う方が良いかもしれない」と、それまでノータッチだったシェーダーツリーやリグ組み(ロボットが出てくる漫画なので)など勉強している最中です。
これからもMODO講座を楽しみにしております。
できればマンガ出力用のシェーダー設定など教えていただきたいところではありますが、これはさすがに企業秘密なのでしょうね(笑)。

まさにこういうリアクションを求めて始めたMODO講座です。ありがとうございます。
シェーダーのことも書こうと思ってます。これは企業秘密というより人それぞれ求める絵が違うでしょうから、自分のやり方が参考になるかはわかりませんが、こんなやり方もあるという一例として紹介しようと思います。

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