2013年7月アーカイブ

2013年7月31日

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今月の『マーダー・インカーネイション』のカラー扉はこのようなカラクリなわけですが、3DCGで漫画のカラーを作るのは初めてで、ぶっつけ本番のうえ時間もなく、納得いかないところだらけではありますが、なんとか「イラスト」として成立するところまでは持っていきました。ただ本当に時間がなかったので白黒ページがかなり忸怩たる状態になってますが、そのへんの言い訳は控えつつイラストの解説です。

いや、見たまんまなんですけど。
ZBrushのPixologicのサイトなどで上手い人のを見てよく勉強するんですが、その経験から3DCGでイラストっぽい絵を作るには上の4分割画像でやっているように、レンダー出力を必要なエフェクトごとに分けた絵を用意して、Photoshopなどのグラフィックツールでレイヤーとして重ねてフィルタで調整しているのだなということはざっくり理解していたので、その調整の時間が思うように取れなかった以外は特に悩むところはなく仕上げることができました。

試しにやってみたんですが、一発レンダリングで完成させようとすると、どうがんばっても「フィギュアの写真」以外のものにならないのです。それを「イラスト」にするためのデフォルメが必要になってくるんですね。これは完全に経験の世界なので、これからじっくり自分なりの正解を見つけていくことになります。

2013年7月18日

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今月の性食鬼ですが、舞台はいきなり東京都庁となっております。
この展開はかなり前から考えていたものの、この設定が登場するのはもっと先にしようと思っていたんですが、今回は単行本でいうと5巻の最初の回ということになるので、4巻の最後がいまいち弱かったのと4巻がずっと体育館の話でダラダラしたのもあり、5巻からいかにも新展開な感じをアピールするためにこうなりました。
本当は4巻の最後で新しい敵が出てくる予定だったんですが、既に散らかり気味の設定を整理しなければならないのでこちらは後回しになりそうです。

2013年7月17日

アシスタント募集のおしらせ

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3Dモデリングを手伝ってくれるスタッフを募集しています。
「アシスタント」と書いていますが漫画の原稿には一切触らない仕事ですのでご注意ください。

渋谷の仕事場まで無理なく通える方で

1. 商業誌に作品が掲載されたことがある漫画家で、これから作画に3DCGを取り入れたいと考えている
2. まだ漫画家デビューはしていないが、3DCGを使った漫画を描いている

以上二つのいずれかを満たしていることが条件ですが、もちろん両方を満たす方(3DCGを使っているプロ漫画家)であれば申し分ありません。現時点では、どれほどやる気や若さがあろうとも「漫画家デビューはしていなくて、3DCGも未経験」という方はお断りさせていただきます。

特に3DCGのほうは、まだまだ漫画の製作工程としては異質な作業になると思いますので、どのくらいのレベルで使いたいと思っているかが非常に重要になってきます。何度も言いますが、漫画は描きません。線を一本も引きません。ComicStudioすら触らせません。これを「やったあ」と思える方、どんどん来てください。逆にアシスタント作業を通じて作画のスキルを上げようと思っている方の期待には添えません。

しかし、もう漫画の制作ツールとしてComicStudioが特に珍しいものではなくなった今、やがて漫画に3DCGは必須という流れは確実に来ると思われます。たとえ今後一切の知識無しに使えるツールが出てきたとしても、自分でモデリングができることは大きなアドバンテージとなるでしょう。ここに可能性を感じる方の応募をお待ちしています。

実際の作業ではMODOでのモデリングになります。他のソフトを使っている方もMODOで作業してもらいますが、これは私がMODOしか使えないという如何ともし難い理由なのでご容赦ください。もちろん持っていない場合はMODOの基本操作は教えます。

報酬や拘束時間等のことは可能な限り対応しますので、上記条件に合って興味がある方はまずメールでお問い合わせください。

mail@ina32.com

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